向井弘子 Hiroko MUKAI
向井弘子 Hiroko MUKAI
日本画からタガネ・金づち・銅板を使用する彫金レリーフへと創作分野を転向。さらに造形表現の多様性を求め、アルゴン熔接の技術を修得して平面から立体へと創作の幅を広げることができました。大学時代に日本美術史演習で寺社見学、50数年前にヨーロッパ9ヶ国を1ヶ月かけ美術館巡りをし、異なる自然、風土、文化を見、知り、感じる機会を得たことが私の造形表現のベースとなっています。
この10数年は、作品のテーマを求めてスコットランド、メキシコ、トルコを訪れ、イメージの構想をし、制作の研究をしています。
向井弘子氏は、加工が本当に大変な素材であるのに、その素材を使って非常に優雅な作品を作り出している。中でも、金色のレリーフ「天女」や「飛躍」は、とても見応えがあるのですが、初めて見る天女の姿でもありました。過去から出尽くした感のある意匠の中にあって、まだまだ見たことのない、素敵なクリエイティビティがあることを向井弘子氏の作品に感じます。
Biography
1967 京都市立芸術大学日本画専攻卒業
1974 東京藝術大学工芸科鍛金専攻内地留学
1990 国際花と緑の万国博覧会日本政府苑招待出品
2005 エディンバラ大学サマースクール京都府派遣
2008 メキシコ美術視察/京都工芸の精華展(フランス・パリ)
2013 京都工芸の精華展(ベトナム・ハノイ)
2015 琳派400年記念「京に生きる琳派の美」出品
2017 第7回国際伝統美術招待展(中国・上海)
2019 オスマン帝国の美術工芸視察(トルコ・イスタンブール他)
現在 日展準会員/現代工芸美術家協会本会員/京都工芸美術作家協会理事
Awards
1975 京展入選('79あかね賞/2015京展賞受賞)
1986 京都工芸美術作家協会展奨励賞受賞
1996 現代工芸美術家協会 会員賞
2010 日展 特選
2015 京展 京展賞
2016 日展 特選