桝本 佳子 Keiko MASUMOTO
桝本 佳子 Keiko MASUMOTO
使用される事を前提とした「器」という形を取りながらも、使わずに飾る為だけに作られた「器」に興味を持ち制作しています。使用には適さないほど過剰な装飾が施された壷などです。
日本において、美術という新しい枠組みが作られる中で、そういった奇妙な存在が認知され、特に違和感なく受け入れられています。
私はそれらの「器」を、より奇妙で面白いものにできないかと考え、制作しています。 器に施される装飾物としてのモチーフを、拡大したり、切り取ったり、圧縮したりすることで「器」という枠組みをはみ出した「器であって器でない」形を探っています。
桝本 佳子氏は、「器であって、器でないもの」 日常で見慣れた存在である器をベースに、大胆に変形・拡大・歪曲をして、遊び心とユーモアに溢れた作品を作り出す。日本美術は平面と立体の間を行ったり来たり古来からしています、それを素直に体現する作家さんです。日本の伝統的な図章を現代の空間やテイストに合わせた、インスタレーションを展開、現在滋賀信楽にて制作。
Biography
1982 兵庫県生まれ
2005 京都市立芸術大学 美術学部 工芸科 陶磁器専攻 修了
2007 京都市立芸術大学大学院 修士課程 陶磁器専攻 修了
2010 米フィラデルフィア芸術大学 ゲストアーティスト
2013 英ヴィクトリア&アルバート博物館 レジデンスプログラムアーティスト
2020 滋賀県陶芸の森 ゲストアーティスト
現在、滋賀県信楽町在住
Awards
2008 東京ミッドタウンアワード アートコンペ 準グランプリ
2009 トーキョーワンダーウォール 立体・インスタレーション部門 大賞
2013 兵庫芸術奨励賞
2019 あいちトリエンナーレ2019(名古屋市美術館)
2021 ギフト、ギフト、(八戸市美術館開館記念展)