本間健司 Kenji HONMA
本間健司 Kenji HONMA
私の仕事は、漆(うるし)の木の命とともにあります。夏から晩秋にかけては漆(うるし)搔(か)き。樹皮を剝(は)ぎ、幹や枝に傷をつけて、樹液である漆を採ります。冬には漆を搔き終えた木々を切り倒し、それらに鉈(なた)をいれて作品の材とします。風雪に耐えた痕跡(こんせき)は、ひと割りするたびに木肌が一変し、ときに自分の思いを超える表情を見せてくれることがあるのです。その瞬間をとらえて、命ある形にしていきました。
漆の木々が過ごしてきた時間と情景を、作品から感じていただければ幸いです。
Biography
1974 東京生まれ
漆芸家・本間幸夫の次男
1997 石川県挽物轆轤技術研修所に入所
辻英芳に師事
2000 漆工芸荻房に入り、茨城県常陸大宮市にて漆林の植栽・漆搔き・木工轆轤・塗りなどの漆芸全般を手がける
2008 岩手県二戸市浄法寺にて日本うるし搔き技術保存会の長期研修に参加
2018 銀座三越にて初個展「本間健司 漆芸展」
2020 独立し「木漆 呂空居」を立ち上げる
2022 日本橋三越にて個展予定(12月7日~13日)
Awards
2020 国際漆展・石川2020 大賞
2021 韓国・清州工芸ビエンナーレ2021 銀賞