ひびのこづえ Kodue HIBINO

神宮の杜は若者の街の中心に位置し喧騒に近い場所。ひとたび足を踏み込むと鬱蒼と木々が立ち並び天を目指すほどに自由奔放にそびえている。枝は空に黒い線をしっかり下ろし、枝とは逆に木々の根は土の中で黒く広がる。人類が作り出した文明や文化は、いつの間にかその根によって大地に戻っていく。その杜を切り取り手に持って移動する様にバッグにしてみた。中から何が出て来るだろう。

 

 ひびのこづえ Kodue HIBINO

静岡県生まれ、東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。コスチューム・アーティストとして広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなどその発表の場は、多岐にわたる。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」、歌舞伎「野田版 研ぎ辰の討たれ」、野田秀樹作・演出の「足跡姫」、ダンス「サーカス」の衣装を手掛けるほか、「 LIVE BONE 」「 WONDER WATER 」「 Humanoid LADY 」「 FLY,FLY,FLY 」「Rinne」「Piece to Peace」のパフォーマンスを展開中。大地の芸術祭2018、瀬戸内国際芸術祭2019への参加、市原湖畔美術館(2018)、太宰府天満宮(2019)での個展やワークショップ多数展開。