海田曲巷 Kyokko KAIDA
海田曲巷 Kyokko KAIDA
日本文化茶道を紹介し楽しさを共有する友と新しい茶道をもとめ茶杓を広めている。作家というより数奇者。
海田曲巷氏は、福岡県久留米市に生まれ、幼少の頃より茶道に親しむ茶杓師。茶人自ら茶杓を削る事は、己を創る事に等しいと言われるもので、茶人のすべてが投影される為に興味深い道具なのだが、なかなか素人目にはその良し悪しや作者の判別が難しい。海田氏は、そこで現代人誰もがわかるような現代茶杓、現代茶杓作家というものを切り開いた人物である。数奇者である氏の作品にはどことなく落語に通じる何か、おかしみ、哀れさ、力強さ、弱さ、愚かさ、賢さ、人間の持っているさまざまな姿のようなものを見ることができる。道具には人格があり、人もまた道具の一つだと気が付かせてくれる。コレクションの洒落た古裂の袋物も魅力の一つだろう。
Biography
946 福岡県久留米市に生まれる
1960 この夏より茶道に親しむ
1969 オーストラリアにて茶会
1980 独学で茶杓を削り始める
1999 求龍堂より「茶杓三十選」出版
日本各地で茶会を催す
インド、英国、フランスでも