ミヤケマイ Mai MIYAKE
神宮の杜にはまだ夕方になると出てくる蝙蝠。
コウモリは虫偏に福で昔からおめでたい生き物として日本やアジアでは大切にされてきた。
扇は末広がりでめでたい、それ福が乗っかり、ダブルにおめでたい。墨絵に銀箔で、
見る角度によってコウモリが墨に隠れてしまったり見えたりするのが、闇夜を飛ぶコウモリを連想させる。
銀と墨で夕涼みを連想させる 納涼感のある涼やかな色と質感を意識した。
銀は酸化が進むといずれ黒くなるので時代がかかれば黒い蝙蝠になりより存在感が増す様に作ってある
植物は神宮の杜美術館の窓の外に自生している
下草達です。
ミヤケマイ Mai MIYAKE
2008年パリ国立高等美術大学校大学院に留学。 日本人の繊細な美意識や感覚を、工芸から人工知能のようなテクノロジーまでを手工芸品とし同列に扱い物事の本質を問う。主な展覧会は、東アジア文化都市2018金沢「変容する家」(金沢21世紀美術館、2018)、「時を超える:美の基準 Throughout Time:The Sense of Beauty」(ICOM京都大会/二条城・世界遺産登録25周年記念、2019)など