今井眞正 Makimasa IMAI

 

今井眞正 Makimasa IMAI

「やきものは億万年をかけて、風化や浸食、堆積といった地球の営みが生み出した土を、再杓熱の炎にさらすことによって生み出されるものです。地球の歴史のほんの一部分を生きる私たちにとって、やきものを創るということは1人の人間が生きた痕跡をより永い間とどめておく一つの手段だと考えています。 人間が創り出すものの中で最も頑強に風雨に耐えるものの一つであります。日本人として、また21世紀に生きる人として、その育まれた環境や、気持ちや同時代に生きた人たちとの営みをカタチの中に込め、後世に残したいと考えております。」
ヘラ削りの彫刻的手法による陶造形と、穴窯での高温焼成という表現方法を見出し、京焼のエッセンスに現代的な感覚を取り入れた独自の世界観を確立した今井眞正氏は、陶での作品表現の可能性を追究し、自然の炎による土の変容を活かし無機質なのものから有機的な造形表現を目指し制作を続けている。 日本の風土に備わる空気感を再構築するべく様々な素材をやきものに用い、独自の世界感を創り出すことを目標としている。

Biography
1961 京都に生まれる
1986 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、同大学院美術研究科彫刻専攻入学
1988 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後非常勤講師として勤務
1995 花の陶展 新人賞受賞
1996 花の陶展 奨励賞受賞
2001 京都市芸術新人賞受賞
2001 たけはら美術館主催【竹原ゆかりの作家展・今井眞正】
2003 京都市芸術新人賞受賞記念展 (京都芸術センター)
2008 京都工芸の精華
2008 (エスパス ドゥ ベルタンポワレ、 パリ・フランス)
2009 中國景徳鎮国際陶磁博覧会 当代国際陶芸展(景徳鎮陶磁博物館・中国)
2013 京焼・美と創造展(パリ日本文化会館・フランス)
2019 ” Contemporary Innovators in Japan”(BOSTON Society of Arts + Crafts・USA) 受賞
2022 京都藝術文化協会賞 受賞