船井美佐+洸春窯(高島慎一)
Misa FUNAI+KOSHUNGAMA Shinichi TAKASHIMA

コンセプト

獏(ばく)は、日本で古来から神獣とされ、悪い夢を食べて良い夢に変えてくれると言う民間 信仰がある。室町時代から始まり江戸時代まで、枕の下にバクの絵をひいて寝ることが流行し たほど愛されてきたモチーフである。洸春窯のある京都日吉町のエリアは豊臣秀吉とゆかりの 深い土地であり、豊国神社には秀吉が使っていたバクの形の枕が残されている。 この茶碗を使う人の夢を、良い夢に変えてくれるような茶碗を作りたいと考え、獏と雲・蝶を 配した。洸春窯のいっちんの技術によって模様と図案が組み合わせて描かれる。色は日本の伝 統色を使い、タイトルを日本画の顔料の名称である珊瑚と白緑とした。 ー 船井美佐

 

 船井美佐+洸春窯(高島慎一)
Misa FUNAI+KOSHUNGAMA Shinichi TAKASHIMA

京都生まれ、京都育ちの船井美佐は、地域の歴史にも興味と知識があり、洸春窯の近くでは、地元の人に人気がある秀吉ゆかりの神社があること、その神社では夢を食べるという伝説の動物、漠が語り継がれていることを教えてくれました。室町時代から京都では、民間信仰で、悪い夢を漠が食べてくれて、良い夢に変えてくれると言われています。そのため、今回は、彼女が作品の中でも登場させてきた漠と蝶々を絵柄に取り入れつつ、洸春窯のいっちんの絵柄を取り入れた、絶妙のコラボレーションらしいコラボレーション抹茶椀が完成しています。