薄久保香 Kaoru USUKUBO

「絵画」には枠があります。 そして、私たちの知覚には限界があるという事実は、私たちが枠の中の住人である一つの事実を暗示します。私の探求とは、両面価値を持つ事象を手がかりに、絵画という小さな枠を通してこの「セカイ」を見続けることです。

 

 薄久保香 Kaoru USUKUBO

栃木県生まれ、2010年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了博士号(油画)取得。現実と非現実、可視と不可視との間に浮かび上がるイメージを、具象絵画のメソッドで立ち上がらせることで知られるペインター。主な展覧会は、2011年横浜トリエンナーレ、「ミニマル/ポストミニマル1970年代以降の絵画と彫刻」(宇都宮美術館、2013)、「Kaoru Usukubo, Daisuke Ohba」( LOOCKベルリン、2020年)など。