海野貴彦 Takahiko KAINO
高橋由一は1876-77年、四国の香川県にある金比羅宮での博覧会のために『豆腐』を描いた。由一は油絵など見たこともない当時の一般的な日本人に油絵を普及、静物画を定着させた。それから日本でもいくつもの名作の油絵が描かれたが、この『豆腐』が描かれた約百年後に生まれた海野貴彦が明治神宮の百年の杜に想いを馳せ、この作品を制作。
海野貴彦 Takahiko KAINO
1975年東京都生まれ。画家。2012年愛媛県松山市が好きになり拠点を東京から松山に移す。全国各地を転々としながら作品発表を続け、まちおこしならぬ「ひとおこし」をテーマに制作。「絵の具」だけでなく、「人」をも画材と見立て、「絵の具でキャンバスにえがき、人でまちをえがく」ことを信条とする。まちの彩りになることも含めて「画家」と名乗る。表現方法は、絵画制作、ライブパフォーマンス、プロジェクト制作、講演、執筆、映画・TV・企業CM出演など多岐にわたる。