椿昇 Noboru TSUBAKI
私たちの無垢で過剰な欲望の痕跡をサーチする作品は2009年の京都国立近代美術館の個展における露天掘り鉱山の8X10の作品に端を発する。その後2012年の霧島アートの森の個展PH_PHで発表した帝国のシリーズにおいてアメリカの巨大農場をGoogle Earthを使って描画。その延長線上にGoogle Impressionismとしてシリーズ化が始まった。本作品もその一部である。
椿昇 Noboru TSUBAKI
京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。京都芸術大学大学院アルトテック主宰。「Against Nature」(1989)、ヴェネツィア・ビエンナーレ・アペルト(1993)など早くから海外で作品を発表。国内では、横浜トリエンナーレ2001にて《インセクト・ワールド―飛蝗》を展示し大きな話題となったほか、水戸芸術館(2003)、京都国立近代美術館(2009)、霧島アートの森(2012)での個展がある。2019年にはロサンゼルスのBLUM & POEで作品が展示され、欧米のマーケットに再び存在感を示した。近年は青森トリエンナーレ(2017、2020)、ARTISTS’FAIR KYOTOでディレクターとしても活躍している。