小瀬村真美 Mami KOSEMURA

明治神宮創建100年の良き節目を祝う神宮の杜芸術祝祭へ参加できることに感謝しています。荒地に築かれ、緻密な植栽計画と日々の営みによって100年という長きにわたって大切に守られてきた明治神宮の鎮守の杜は一つの希望です。作品は明治神宮の杜を撮影し、その現像は自然光によって行なっています。めまぐるしく変化する私たちの生活と感覚の中で100年守った美意識、100年後も守るべき美意識とは何か。自然の光と陰の中、ゆっくりと像が浮かび上がるのを待ちながら考えたいと思います。

 

小瀬村真美 Mami KOSEMURA

1975年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程(油画)修了。美術家。写真の加工や絵画の構図などを巧みに利用した映像 インスタレーションや写真作品を手がけ、国内外の美術展、映画祭で発表を続けている。2018 年には原美術館にて個展を開催。主な受賞は、野村美術賞 (旧野村賞)(2005)の他、2015年には五島記念文化賞を受賞し、2016〜17 年ニューヨークで海外研修。 東京藝術大学大学美術館、東京都現代美術館、群馬県立館林美術館、Asia Society Museum、Kuandu Museum of Fine Artsに作品収蔵。