小沢さかえ Sakae OZAWA
森の中にいるとき、人は木々からはかり知れない量の情報(影響)を受け取っている。視覚だけではなくあらゆる器官を使って身体が感受する、その知識ではない情報の記憶は、描かれた森を見ることでどれだけ甦るのだろう、そんなことを考えます。
小沢さかえ Sakae OZAWA
1980年滋賀県生まれ。京都造形芸術大学洋画コースを卒業後の2003年に渡欧。1年間のドイツ滞在を経て、2004年ウィーン美術アカデミーに入学。卒業後、2008年に帰国してからは主に京都で制作を続ける。言葉や物語を内包する色彩豊かな絵画制作を中心に、絵本や挿絵も手掛ける。「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、2010)に出品のほか、国内外で個展・グループ展多数。第33回京都府文化賞奨励賞(2014)、第2回絹谷幸二賞奨励賞(2010)受賞など。作品は国立国際美術館他に収蔵されている。