建田良策 Ryosaku Takeda

 建田良策 Ryosaku Takeda

 木工と漆の仕事に携わり、「未知」という魅力に導かれて物作りを続けて来ました。物作りに関してはいろいろ思うところが有ります。物作りの基本は自ら作ること、物が作られる過程に主体的の関わる事。「美」の健全性を保証するのは広い意味での「用」である事。「美」は現れるものであって、作られる物では無い事。など。
柳 宗悦師の「工人銘」を手掛かりにして、作り手と、使い手あるいは観賞者の間の距離の近い物作りをして行きたいと思っています。

建田良策氏の作品を見ていると、立机であるのですが、現代アート彫刻のように見えてきます。その区別や偏った思い込みを捨てて、作品と向き合ってみたい、そう感じました。この機会に、そうしたことを考えることが出来たら、私を含む、鑑賞者全員が五感を総動員して、ACTIVATE出来るのではないでしょうか。

Biography
1947        京都市生まれ
1973        京都大学薬学部卒業
1974        木漆工芸家 黒田乾吉氏に師事 
1980        蒔絵師 東端 登氏に師事
1996~        京都教育大学、京都美術工芸大学、京都伝統工芸大学校、滋賀大学で教鞭を執る
2002         木漆工藝 京都幾何工房 主催
2014        モンペリエにてWood Sci Craft シンポジウム参加、講演

Awards
1990        日本伝統工芸近畿展 日本工芸会賞
2009~        京都工芸美術作家協会展 奨励賞。以後二回受賞
2011        大山崎山荘美術館「かんさいいすなう」出品