松島さくら子 Sakurako MATSUSHIMA
松島さくら子 Sakurako MATSUSHIMA
日本で独特に発展した漆工芸の乾漆や螺鈿などの伝統技法を使用し、ボディージュエリーや半立体造形作品を制作しています。
美しい艶を醸し出す漆の造形には無限の可能性があると感じています。
制作活動を行いながら中国や東南アジアを訪れ、現地の漆の調査や交流活動を行っていますが、私の作品は日本の伝統紋様にもある自然観に加え、
アジアの漆芸の表現にも強く影響を受けています。
精巧な工芸品を連想されがちな漆芸ですが、松島氏が制作するダイナミックなボディージュエリーや半立体造形作品は、乾漆や螺鈿といった伝統的な技法を用いながら、漆の持つ半液体・半固体という性質を生かし、大胆に波打つような流体構造はこれからの漆芸の可能性を感じさせます。
Biography
1965 東京都生まれ
1991 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
現在 国立大学法人 宇都宮大学 教授
主な展覧会
1993〜2012 個展7回 ギャルリ•プス, 東京
2015 個展 館・游彩, 東京
2016 革新の工芸 "伝統と前衛"、そして現代展, 東京国立近代美術館工芸館, 東京
2017 Hard Bodies: Contemporary Japanese Lacquer Sculpture, ミネアポリス美術館, 米国
2020 漆・三重奏 風と花と光と, 和光ホール, 東京
2021 The New Art of Lacquer, Gallery by SOIL, 香港