山本太郎+ 宮川真一
Taro YAMAMOTO+ Shinichi MIYAGAWA
宮川真一 Shinichi MIYAGAWA
私は江戸時代より続いています京都の窯元「真葛焼」に生まれ、家業に従事しつつ個人でも制作しています。私は常に「伝統」という事を意識して制作しています。伝統とは同じことを繰り返すのではなく、先人たちが培ってきた技法を用いて今の時代に何を表現するかという事だと思います。その為上絵、下絵をはじめ様々な技術があり、その多くを受け継いでおります。その中での一番の特色は真葛焼を興した、宮川長造より受け継いできている稲わらの灰を用いた釉薬、「ワラ灰釉」であります。
私の「伝統」に対する捉え方は、ニッポン画家山本太郎さんと共通している点が多く、10年ほど前からコラボレーションでワラ灰釉を用いた色絵茶碗を制作しています。この度はその中から春夏秋冬の4点の茶碗を出品しました。
Biogaphy
1977 京都市生まれ、在住
2000~2001 アメリカ、ミシガン大学美術学部留学
2002 京都精華大学芸術学部造形学科陶芸専卒業
2003 京都市工業試験場窯業科修了
2004 京都府陶工高等技術専門学校卒業後、萩焼12代坂高麗左衛門先生に師事
2005 生家 真葛窯に入る
2016 イギリス、セント・アイヴス リーチポタリ―にて制作
2001年~ 個展、グループ展など国内外で多数開催
山本太郎+ 宮川真一
Taro YAMAMOTO+ Shinichi MIYAGAWA
陶芸と現代アートのコラボレーションとしてはさきかげ、でもあるお二人の出会いは、大学生時代とのこと。同じ時代に生まれ、同じ表現の世界で生き抜き、同じように活躍していることは、とても幸運なことではないでしょうか。活躍しているからこそ、コラボレーションが成立する、ともいえるわけです。その大事なシリーズ、四季の抹茶椀をエディション2、ご用意することが出来ました。ぜひ、この機会に、お手にとっていただきたいです。